Vol.35

本日は、コンポーザー・ピアニストの雁部一浩さんがゲストにいらして下さいました。伊藤さんは、令和初の放送も素敵なゲストをお呼びしておりますとおっしゃっていました。
■雁部さんは、2歳からピアノを始め、3歳から桐朋学園子供の為の音楽教室へ通われ、6歳から作曲も始め、本格的に作曲活動をされたのは高校生の頃からだそうです。東京理科大学の物理学科をご卒業され、在学中に書かれた室生犀星の詩による代表作の歌曲「寂しき春」は、日本歌曲コンクールの課題曲にもなっているそうです。
■伊藤さんと雁部さんがご共演されるリサイタル

〜5月8日(水)夜7時、浅草のミレニアムホールにて
〜雁部さんが作曲された「フルートとピアノの為のソナチネ」を伊藤さんがチェロ版に編曲されるという新しいこころみもあるそうです。
〜雁部さん作曲の日本の歌とドイツリートに浸って頂ける夜になると思いますと話されていました。
■伊藤さんは、雁部さんの歌の作品は素晴らしく、歌に作曲家の魂がすべて出ると思うと話されていました
■本日ご紹介された曲
〜R.シュトラウス「あなたは私の心の王冠」・・チェロ:伊藤さん、ピアノ:雁部さ(代官山チャーチホールでのライブ録音から)

〜ラフマニノフ「夜のしじま」
〜シューマン「クライスレリアーナ」
雁部さんが作曲された歌曲  バリトン:平野忠彦さん 
〜「雨にぬれし 」詩:石川啄木 
〜「響 」詩:八木重吉
〜ヴォルフ「隠棲」・・チェロ:伊藤さん、ピアノ:雁部さん(代官山チャーチホールでのライブ録音から)

■雁部さんの作曲のお話しなど
〜子供の頃からピアノを弾いていたせいか、ハーモニーがすごく美しくないと嫌だというのがあり、西洋音楽の様式で日本語の曲を書けないだろうかと考えていた。
〜自分の中にあるバッハ、シューベルト、シューマン、ブラームスなどの響きがもとになっている日本歌曲を書きたいなという気持ちだった。
〜日本の多くの作曲家と、ピアノパートの重要性というものが大分違うのではないかと思う。
■雁部さんが話されていた伊藤さんのお話しなど
〜チェロでこれだけ素晴らしいドイツリートを演奏出来るのは非常に驚異だった。
〜素晴らしい和声感がある。伊藤さんのチェロは常にハーモニーが感じられるところが、1番の魅力だと思う。
■おふたりのお話しの中から
〜雁部さんが高校生の時に、ラフマニノフにはまり、船便でレコードを取り寄せ、3カ月ワクワクしながら待っていたというお話しに、伊藤さんは、ロマンですねとおっしゃっていました。
〜雁部さんが、音楽家になるきっかけを作って下さったいう、野村光一先生は、ラフマニノフの生演奏をロンドンで聴かれたというお話しや、伊藤さんが同じロンドンのウィグモアホールで演奏された時の裏に、ラフマニノフやスクリャービンなどのリサイタル時のプログラムが残ったりしていて感動したなど、色々な貴重なお話しなども聴かせて下さいました。
〜ピアノやチェロの歴史のお話し、音楽的な専門的なお話しなどもたくさん聴かせて下さいました。
■雁部さんにとって「The Romantic」とは?
〜ひとことでいうと、幻想的・ファンタジー。
我々の生きている現実の世界と違ったもうひとつの世界。シューマンなどを聴いていると、どこか連れて行かれる感じかする。それを表現するのが、ロマン派なのではないかと思う・・・