Vol.29

本日の放送のはじめに、伊藤さんは、
「皆様にご報告がございます。2月5日に『第17回齋藤秀雄メモリアル基金賞』を受賞させていただきました」
と、素晴らしいお話しを聴かせて下さいました。

続けて伊藤さんは「この賞は、小澤征爾先生、堤剛先生が永久選考委員を務めておられる賞で、いつかこの賞を頂けるようなチェリストになれたら良いなと昔から思っており、まさか20代で頂けるとは思ってもいなかったので、非常に光栄で、この受賞を胸に、これからもより頑張っていきたいと思います。これからも皆様のご支援の程どうぞよろしくお願い致します。」とおっしゃっていました。

■本日の前半の放送は、前回に引き続き、ラフマニノフ「ピアノと管弦楽のためのパガニーニの主題によるラプソディ 作品43 イ短調」大解剖パート2 でした。
後半は、皆様から届いたリクエスト・メッセージに伊藤さんが、お応えしてくださる「ロマンティック・リクエスト」でした。
本日も、リスナーのかたのたくさんの想いが詰まっていらっしゃる素敵なリクエスト・メッセージがご紹介され、伊藤さんは「本当に嬉しいですね」と話されていました。

■前半の大解剖の中から・・本日は伊藤さんが大好きと言われている第14、第15変奏から順に聴きました。
〜特に、第17変奏のピアノの動きは、音楽的に作品にどうやって動きを持っていくか非常に難しい部分。有名な第18変奏にどう繋げるか、非常に難しい。
・・この部分は、伊藤さんが指揮をされた際にピアノのソリストのかたと、どのように進めようかというのを、かなり話し合いをされたそうです。
〜第18変奏は、この作品の中で1番ラフマニノフらしい。たとえば第10変奏などの、アメリカの文化を取り入れた感じの変奏が多い中で、第18変奏は、今まで大切にしてきたロシアへの想い、ラフマニノフの音楽をいかに、「歌うこと」などを思い出させてくれる。
〜第19変奏、第20変奏くらいからは、ラフマニノフの手が大きかったのが良くわかるようなピアノのパッセージが出てくる。
・・最後までの変奏も分けて聴き、管弦楽的な響きが色濃くあらわれている部分や、音楽の持っていきかたなど、専門的なお話しもたくさんされていました。

■ヴァリエーションを実際に演奏をして・・
〜演奏技術が難しいだけではなく、たくさんの変奏がある中で、最初から最後まで、全体をひとつの作品としてまとめ上げるかが、音楽的に非常に難しい。

■本日後半にご紹介された曲
〜R.シュトラウス:あなたは私の心の王冠・・伊藤さんのアルバムから
〜チェスティ:憧れの人のまわりに
〜グルック:精霊の踊り メロディ・・ラフマニノフのピアノ演奏
〜クライスラー編曲 ラフマニノフ:パガニーニの主題によるラプソディ 第18変奏

■伊藤さんは、本日はラフマニノフのパガニーニ狂詩曲の大解剖パート2ということもあり、そして、ラフマニノフの音源のリクエストも頂いているので、パガニーニ・ラプソディに関係する曲で締めたいとおっしゃり、クライスラーが編曲した、有名な第18変奏のヴァイオリンとピアノの編曲を聴かせて下さいました・・