Vol.22

本日は日本バイオリン代表取締役社長・中澤創太さんがゲストにいらして下さいました。
10月に森アートセンターギャラリーで行われた「ストラディヴァリウス300年目のキセキ展」では、ここ数年で類を見ない来場者数とのことで、1週間で1万2千950人にもなり、入場規制がかかったほどで、伊藤さんのまわりのかたもほとんど行かれたそうです。
「中澤さんは、日本の音楽界、特に弦楽器の世界において、最近の、日本の世界からの評価を高めている立役者」と、伊藤さんはおっしゃっていました。
中澤さんは1985年生まれ、お父様がヴァイオリンの修復家・製作者、お母様がヴァイオリニストで、3歳からヴァイオリンを始め、小さな頃からヴァイオリンに囲まれ、いつも身近にあるヴァイオリンが大好きで、ヴァイオリン一家と言われていらっしゃるそうです。
また、スポーツがとてもお得意で、小学4年生まではサッカー、それから大学時代までずっとバスケットボールを続けられ、走るのも非常に速く、足の速さと持久力が必要とされる800メートルでは中学時代、渋谷区1位の区民記録をお持ちで、数々の賞も受賞されているそうです。
伊藤さんも、走るのが大変早く、スポーツがお好きなそうで、「似ていますね」と、お話しが弾み、更に、おふたりは15歳で渡英、高校時代はイギリスの寮生活をされていたなど似ているところが色々あるそうです。
本日は、弦楽器の貴重な専門的なお話しから、その他イギリスでの寮生活、食べ物など、たくさんの楽しいお話しも聴かせて下さいました。
■本日ご紹介された曲
〜R.シュトラウス:あなたは私の心の王冠 作品21-2・・伊藤さんのアルバムから
〜バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番からシャコンヌ
■中澤さんのイギリスへの留学のきっかけなど・・
〜ロンドンは楽器のメッカで、ほとんど知られていないが良いヴァイオリンや楽器が集まっているのは今も昔もロンドン。取り引きがされている非常に大きなマーケットでもあり、世界最高峰の楽器店や楽器商社が集まっているエリアがあり、そこへ行くと非常に勉強になり、英語の勉強も兼ねて行きたいと思っていた。
〜イギリスでの生活は自然に英語が耳に入り、会話のコツなどのベースになった。実際に英語が一番出来るようになったと思ったのは、ヴァイオリンの仕事をやり始めてからで、楽器の事を正しく伝えなければならないので、学生時代とは真剣度合いが違っていた。
■中澤さんへ、リスナーのかたからのご質問の中から・・名器は見ただけでわかるのですか?
〜わかります。見ただけでわからないといけない。弦楽器の顔=表板を見ただけでわかるようになるのには、途方もなく時間がかかり、これからも勉強をしていかなければならないが、幸い、小さい頃から名器を見ることが出来たため、比較的早い段階で判断出来るようになっていった。
〜伊藤さんが、日本ヴァイオリン様から貸与されているという1734年製のマッテオ・ゴフリラーについて語って下さいというリクエストにはたくさんの興味深いお話しをして下さり、伊藤さんはぜひこの楽器で録音を残したいと話されていました。
■中澤さんにとって「The Romantic」とは?
〜目標を持って、実際に計画をして、実現しようと考えること〜
〜今回の展覧会を開かれるのに5年もの歳月がかかったそうです。今後、中澤さんは、伊藤さんがご出演されたウィグモアホールで現在開催されている、演奏家と楽器というシリーズのような、演奏家と楽器にフォーカスを当てて、楽器の魅力も一緒に伝えていくシリーズが、日本でできたらとおっしゃっていました・・・