Vol.18

〜ピアニスト入江一雄さんを迎えて〜

本日はピアニスト、入江一雄さんがゲストにいらして下さいました。入江さんは、東京藝術大学・同大学院を、首席で卒業・修了された後、2012年9月から4年間チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院へ留学されました。第77回日本音楽コンクールで第1位など数々のコンクールで受賞され、ソロだけではなく、国内の主要のオーケストラとのご共演、室内楽、アンサンブルなどでも大活躍されており、東京藝術大学室内楽科の非常勤講師も務められていらっしゃいます

入江さんの10月からはじまる『プロコフィエフピアノソナタ全曲演奏会』に向けて、プロコフィエフへの思いや、それぞれの曲の作風などたくさんのお話しをして下さいました。

入江さんと伊藤さんは、10年前の日本音楽コンクールの受賞者ツアーで出会って以来、色々な作曲家の曲でもご共演されていらっしゃるそうです。
■本日ご紹介された曲
セルゲイ・プロコフィエフ ピアノソナタ
〜第1番 へ短調 作品1
〜第4番 ハ短調 作品29 第1楽章
〜第7番 変ロ長調 作品83 第3楽章
■プロコフィエフとの出会い
小学校高学年の頃に子供のための作品のタランテラを演奏した時で、好きな曲とも思ったが、珍しい苗字の作曲家だなとも思った
■師匠のエリソ・ヴィルサラーゼ先生について
〜中学、高校の時にCDを通して聴いた演奏が素晴らしく、そのような音楽家のもとで勉強したいと常々思っていた
〜国際コンクールの時に審査員をされていて、親身にアドバイスして下さった
■モスクワへの留学について
〜留学が終わった後には、ロシアを代表する作曲家の作品をしっかり演奏できるようになって帰って来たいとは思ったが、ロシアの作品に固執せずに、色々な作曲家の演奏をされる師匠のヴィルサラーゼ先生のようにあまりジャンルにとらわれず、幅広い音楽家になりたいと常に意識を持っていた
今回なぜプロコフィエフのピアノソナタ全曲をやろうと思われたのですか
〜全曲演奏会というのを昔から見ている中で、大学生の頃からいつか演奏会が出来るような状況になったらぜひ取り組んでみたいと思っていた
■プロコフィエフへの熱い思いを語って下さい
〜高校生の時に、テレビで流れていたコンクールのファイナル演奏で、初めてプロコフィエフピアノコンチェルト第2番を聴き「なんだこの曲は!」という驚きと、音楽が示す壮大なスケールに圧倒された
〜第77回日本音楽コンクール本選ではこの曲を弾き、ほかのプロコフィエフの作品も弾いてみたいと思うようになっていった
〜張り詰めた緊張感、持続性にひかれていった。色々な曲を聴き進めていくと、それだけではない一面もあり、ロマンティックな歌心にあふれるようなメロディーが多かったり、耳に衝撃があるような和音や和声が飛びこんできたかと思うと、すべてが浄化されたような和音が続く所があったり、音楽を聴く限り、色々な顔があった人なのだなと思う
〜ピアノソナタは9曲あり、色々な要素が詰め込まれていて、今回の演奏会も聴き疲れさせないように楽しんでいただけると思いますとおっしゃっていました
■入江さんにとって「The Romantic」とは
〜自分が抱いた感情を、対象の大小に関わらず素直に表現する心〜

今後はプロコフィエフの作品をぜひ一緒に演奏したいですねとお話しされていました・・・